(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Rachael yamagata@渋谷CLUB QUATTRO

日本公演のツアーは4日間、そのうち東京で行う2デイズのうちの初日である。会場の渋谷クアトロは、決して狭いハコではないのだけれど、開演の19時にはスタンディングの観客でかなり混み合っている。そうか、レイチェル・ヤマガタってこんなに人気がある…

殺人の追憶 (2003)

わたし自身は目を通していないのだけれど、先日、雑誌のAERAが「思いっきりミステリー映画」という特集を組んだ際に、この作品がランクインしたというのを聞いて気になり、チェックしました。(おまけに、キネ旬の2004年海外映画の第2位だ!)韓国ドラマ…

GO!GO!7188 ごんぶとツアーファイナル@SHIBUYA-AX

4thアルバムの『竜舌蘭』のプロモーションを兼ねた〝ごんぶと〟ツアーも、この日のSHIBUYA-AXがファイナルとなる。昨年の武道館公演の余韻さめやらぬままの追加公演である。 キャパシティーの点からSHIBUYA-AXは、今の彼らの舞台としてはちょうどいいくらい…

『終の棲家は海に臨んで』のどこにも属さない魅力

ジャンル分けが不能の小説というのがある。ミステリ・ファンの中には、ジャンル間の見えない境界線を気にする人が比較的多いように思うのだけれど、わたしは気にしない。というか、むしろそういう小説の方が好きだ。予測不能の面白さもあるし、こちらの経験…

オーシャンと11人の仲間 (1960)

ジャック・フィニィに「五人対賭博場」というカジノを狙ったケイパー(強奪)小説がある。五人の学生たちがカジノを襲撃する顛末を描いたこの小説は、小味ながらよく出来ており、1954年の原作を、のちにハミルトンの〝サイレンサー部隊〟シリーズの映画化に…

〝走れメルス−少女の唇からはダイナマイト!−〟NODA・MAP第10回公演

夢の遊眠社の定番演目のひとつ『走れメルス』である。野田地図(NODA・MAP)を主宰するようになってからは、どうも波長が合わなくなって、野田秀樹の芝居を敬遠しているわたしだが、ちょっと懐かしいものを感じて、足を運ぶことにした。この演目は、夢の遊眠…

ワイルドシングス2 (2003)

はてさて、出来の悪い続編である。映画のデータベースallcinemaを見ると、オリジナル・ビデオとなっているので、こちらのパート2の方は本国でも劇場公開はされていないのかもしれない。まるで前作をなぞるように沢沼地から始まるイントロ、ハイスクールの講…

ワイルドシングス (1998)

フロリダを舞台にしたミステリは、かなりの確率で面白い。というのは、わたしの中での勝手なジンクスなのだけれど、あながち的外れともいえないのは、チャールズ・ウィルフォードやカール・ハイアセンらの饒舌で豊穣な物語を生みだす土地柄のようなものがそ…

20年目のアニバーサリー・エディション『AMATEUR ACADEMY』

ぼくの中では、ムーンライダーズというバンドは、いうなれば時代と添い寝してきたアーティストという印象が非常に強い。デビューからそろそろ30年が経とうとしているが、彼らは常にその時代性を感じさせるアーティストとして存在してきた。つまりは流行を…

〝BIGGER BIZ〟AGAPE store#9

3部作における2作目の再演である。なんでも、完結編の上演を来年に控えての今回の再演になったらしい。わたしは、最初の『BIG BIZ』(2001年、2002年)も、今回の『BIGGER BIZ』(2003年)の初演も不幸にして観ていない。(今回だって、動機は、最近贔屓の松…

遅れてやってきたクリスマス・アルバム THE PEARLFISHERS 〝A SUNFLOWER AT CHRISTMAS〟

ニューリリースのインフォを見かけてアマゾンにオーダーしたまではよかったけど、Sad cafe のベストアルバムと一緒に申し込んだのが大失敗。11月下旬のことだが、クリスマスまで1か月もあるから、間に合うだろうと高を括っていたのだが…。 Sad cafeがなか…

スイミング・プール (2004)

ロベール・トマの戯曲『8人の女たち』を映画化したことで、ミステリ・ファンならマークしているに違いないフランソワ・オゾンだが、この新作の主人公はなんとミステリ作家だ。売れっ子の女性作家サラが新作を書き下ろすために、愛人である編集者の別荘を訪…

〝アイデンティティー〟(2003)

嵐に閉ざされ、外の世界とは隔絶されることになった1軒のモーテル。そこで連続殺人の火蓋が切って落とされる。典型的なフーダニットのミステリ劇といっていいだろう。監督は「17歳のカルテ」、「ニューヨークの恋人」のジェームズ・マンゴールドである。 …

〝なにわバタフライ〟パルコプロデュース

一部NHKの大河ドラマと並行しての作業だったのだろうか、「新撰組」の幕切れとダブりながらスタートした三谷幸喜の新作である。会場は、東京サンシャインボーイズを休業して以来、三谷芝居の常小屋となっているパルコ劇場で、『出口なし!』、『君となら』…

CD化にあたりボーナスとして追加された曲

THE COLLECTORSとか、少年ナイフとかの有名どころも名を連ねてる。最大のお目当て、THE PHANTOM GIFT は、メジャーから出たアルバムに入っててもおかしくなかったような佳曲で、まず満足。楽しみにしていたTHE HIPPY HIPPY SHAKES(はじめて聴く)は、ちょっ…

ATTACK OF THE MUSHROOM PEOPLE でハマるネオGSの深み

判ってるようで、判ってないというが自分の趣味で、なんとなくGSが好きなのは年齢(というか、育った時代)のせいだとばかり思っていた。ところが昨年あたりになって、とっくにブームが終わっているのに、遥か昔に解散した(そしてリアルタイムでも聴いたこ…

なぜCDにならない? EUROPEANS

アナログのレコードからCDへのメディア・シフトは、音楽業界にとって大きな変革だったろうし、ロックの分野においても過去の作品の発掘や再発が相次ぐきっかけとなった。 しかし、その影で、いつまでたってもCD化が実現しない過去の作品も実はある。そう…

世界でいちばん不運で幸せな私(2004)

人騒がせな男女の物語である。ヨーロッパ全土で大ヒットになったという触れ込みだが、正直いって、物語自体はまったく共感できない。しかし、それでいて不思議と気になる映画なのだ。 小学生のジュリアン(子役、のちにギョーム・カネ)は、移民の子として苛…

マッチスティック・メン(2003)

贔屓のニコラス・ケイジが主演だし、原作がヴィレッジブックスから出ている(原作者は『さらば、愛しき鉤爪』のエリック・ガルシア!)ってこともあって、ミステリ映画だろうと思い、公開時から気になっていた作品である。タイトルの〝マッチスティック・メ…

マンハッタン殺人ミステリー(1993)

今年もよろしく。というわけで、まずは近日公開のアナウンスがされている『さよなら、さよならハリウッド』への期待をこめて、ウディ・アレンの作品を。若い頃のアレンは、ややもすると才気が勝ちすぎるきらいがあって、個人的には必ずしも好きな作品ばかり…