(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

GO!GO!7188 ごんぶとツアーファイナル@SHIBUYA-AX

4thアルバムの『竜舌蘭』のプロモーションを兼ねた〝ごんぶと〟ツアーも、この日のSHIBUYA-AXがファイナルとなる。昨年の武道館公演の余韻さめやらぬままの追加公演である。
キャパシティーの点からSHIBUYA-AXは、今の彼らの舞台としてはちょうどいいくらいの大きさではないかと思うのだが、余計なMCをさし挟まず、ぎゅんぎゅん飛ばす演奏ぶりは、武道館のときと同じ。「くのいち」、「大人のくすり」と続くオープニングから、セット・リストの曲目こそ微妙に違うが、演奏自体のドライブ感は相変わらず素晴らしい。達者なリズム隊が支える演奏は、非常にタイトで格好いい。今、乗りに乗っているバンドという印象は、この日も変らない。
ただ、GO!GO!7188初体験だった先の武道館のときに較べ、この日は観客としてのわたしにも少し余裕があったかもしれない。ややスローなナンバーが続く中盤は、やや中だるみの感がなきにしもで、曲の良さをじっくり聴かせる演出だとは思うが、緊張感がやや弛む感じは否めない。終盤は、また乗りのいい曲を並べて盛りあげていき、アンコールの最後は「文具」で〆たあたりはさすがだが、でもなぜかこの日は「浮舟」をやらなかった。それが意外といえば意外。
先の武道館の公演がDVDになるという告知がなされているが、彼らの元気いっぱいのライブを体験してしまうと、正直言って、映像作品にはさほど興味が湧かない。というわけで。次のライブアクトのアナウンスがあるまでの間は、メンバーのソロアルバムを聴いてみようかと思っている。とりわけ、バンドのリーダー的な存在であるベースの浜田亜紀子のソロアルバム(2003年リリースの「キラリ」)が、どういう内容であるか、大いに興味をそそられるのだが。GO!GO!の曲全曲の作詞も手がけている彼女だが、どういう曲を取り上げているのだろうか。