(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2004-01-01から1年間の記事一覧

ヤプーズ@恵比寿リキッドルーム

ヤプーズを聴くのは、まったく初めての経験である。戸川純というキャラクターは、古い話だがゲルニカでお馴染みだったし、上野耕路とともにステージに立ったライブを観た記憶もある。ハルメンズのアルバムで、ゲストとして歌っていたことも知っている。でも…

イブラヒムおじさんとコーランの花たち(2003)

雪の降る日に、恵比寿ガーデンシネマで『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』を観た。正月映画と聞いていたけど、天候のせいもあってか、3:10分の回はがらがら。年末の慌しさを束の間逃れ、ゆったりした気分で観られました。 1960年代のパリが舞…

GO!GO!7188@日本武道館

GO!GO!7188というバンドを知ったのは、意外と古い。情報通の友人から、〝ジェットにんじん〟を知っているか?と訊かれた時のことだから、2000年の秋くらいだったのだと思う。さっそく聴いてみたところ、曲のタイトルとも相まって、どうも色モ…

閉ざされた森(2003)

ミステリ劇だというので、ずいぶんと前からマークはしていた『閉ざされた森』をDVDでようやく観た。監督はジョン・マクティアナン、密林が舞台ということで、勝手に『プレデター』を連想したりもしたが、かなり練りこんだ推理劇になっている。 パナマに駐…

カルメン・マキ&サラマンドラ@渋谷クラブ・クアトロ

カルメン・マキ&サラマンドラは、プログレである。いや、ほんと。マキOZ時代の音もプログレ・ファンには人気があるんだけど(〝私は風〟とかね)、現在のサラマンドラは凄いよ。鬼怒無月の切れ良く刻むギターと、勝井祐二の天空を舞うエレクトリック・ヴ…

〝消失〟NYLON100℃ 27th SESSION

NYLON100℃の新作『消失』は、兄弟愛の物語である。そう、あえて愛という。中年目前といった30代の兄弟を、みのすけと大倉孝二がいい感じに演じている。 時代は、おそらく近未来の地球のどこかの国。世界は、核戦争後を思わせる終末観に満ち満ちて…

東京ハレンチ天国/さよならのブルース(2001)

つい先ごろ、ゴールデン・カップスのドキュメンタリー映画『ワンモアタイム』が公開され、話題になったばかりだが、この映画はどれくらい話題になったのだろう?2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門でグランプリを受賞したというの…

『煙か土か食い物』の文庫化を祝す

この度、めでたく舞城王太郎の『煙か土か食い物』が講談社文庫に入った。いや、とっくに読んでるし、文庫化に際して作者が手を入れたとかいう話も聞かないので、いまさらでもないのだけれど。でも、贔屓の舞城の、それも大贔屓のこの作品が、新たな形で再び…

〝SHIROH〟SHINKANSEN☆RX@帝国劇場)

さて、帝国劇場の新感線である。しかも、初日である。 タイトルの『SHIROH』は、天草四郎のシローであり、題材は島原の乱。とくれば、新感線、というか座付の中島かずきお得意の時代劇である。帝劇で、チケットも1万円を越えるということで、少々心配…

ツイステッド(2004)

もうとっくにロードショーは終わっているが、『ツイステッド』について書いておこうと思う。 そのタイトルからして仕掛けがありそうだと思ったけど、ミステリ映画としての出来は悪くない。アシュレイ・ジャド演じる主人公のジェシカは、サンフランシスコ市警…

マーシャ・マラーと再会

それほど熱心に古書店をのぞくわけではないが、目にとまるとついフラフラと店内に吸い込まれてしまう。学生時代に、絶版本を捜し求めて、都内とその周辺の古書店を彷徨い歩いた頃の後遺症のようなものかもしれない。たいした買い物があるわけではないが、手…

〝嘘と真実〟演劇ユニット〝トレランス〟二人芝居Vol.1

公演間近にもかかわらず、あっさりとチケットがとれたので、客の入りが心配だったけど、わたしが観た日(回)は、立ち見が出るくらいだったので、まずはほっとした。ひと昔前だったら、このふたりの組み合わせは、プラチナペーパー必定だったろう。 上杉祥三…