(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

〝頂戴〟蜻蛉玉第13回公演

島林愛の前説から本編への入りが、前回の公演よりもバリアフリーになった感じ。しかし、あの耳かきの話(家でテレビを見てて、誤って耳かきが耳にささり、血が出た話)は、本当だとしたらすごく怖いぞ。 若いカップル(神林裕美、シトミマモル)のお話で、彼…

〝PLEASE SEND JUNK FOOD/CANDIES(girlish hardcore)〟指輪ホテル【速報】

羊屋白玉率いる指輪ホテルの舞台は、東京では3年ぶりだとか。YIN&YANGと題して、旧作と新作のジョイント公演。 10年前の作品の再演というPLEASE SEND JUNK FOODは、レビュー風。8人の少女たちが、客席を含めて会場全体をめまぐるしく駆け回る。イノセン…

ネオGSの誘惑(4)知子のロックの〝ルートROCKで待ってなよ〟

GSと歌謡曲のディープな関係はいまさらのことではなく、わたしも歌謡曲のテイストが強いバンドは好き。知子のロックもそのタイプで、テレ朝のエビス温泉出身のようだ。1997年このアルバムでデビューし、それなりに脚光を浴びてた記憶がある。 わたしの趣味的…

ネオGSの誘惑(3)ルルーズ・マーブルの〝ラヴ・ロック〟

フリー百科事典のウィキペディア(Wikipedia)で〝グループ・サウンズ〟をひくと、〝新世代によって継承されるGS〟という項目があって、そこに名前の挙がっていたガールズ・バンドのルルーズ・マーブル。でも、ガレージ系の音で、これもネオGSという感じ…

〝青春荘の人々〟ペテカン

昨年は年1回の公演しかなかったが、その〝タバコの煙とコーヒーの湯気〟はなかなか楽しいコント集でした。95年に濱田龍司の主宰、本田誠人の作・演出でスタートし、演劇シーンでもユニークな位置を占めているとおぼしい彼ら。今回の〝青春荘の人々〟は、…

ネオGSの誘惑(2)ザ・ストライクスの〝ディア・トラックス〟

ネオGSのマイブームに誂えたかのようなタイミングで、リリース。インディーズ、メジャーを通じて5枚目にして、ラストアルバム収録曲を中心としたCD化だそうです。 マージー系のビート・サウンドですね。こういうロックンロールが好きな人には、うけるで…

〝いやむしろわすれて草〟五反田団第34回公演

前回の私小説的な世界(さよなら僕の小さな名声)から、一転して世界文学の本歌取りかと思いきや、今回の演目は再演ですね。とはいえ、わたしが連想したオルコットの〝若草物語〟とは、主人公ら四人姉妹の中に、病弱な子がいたり、背の高い子がいる程度のこ…

〝グエムル 漢江の怪物〟ポン・ジュノ監督(2006)

カンヌでの評判は、ハリウッド製のSFXだったのか。それとも、ボン・ジュノの家族の絆を語る濃い語り口だったか。ともあれ、〝殺人の追憶〟の監督らしさは、怪物(グエムル)に連れ去られた娘(コ・アソン)を取り戻そうと家族が思い思いの手段で立ち向かって…

ネオGSの誘惑(1)サリー・ソウル・シチューの〝宇宙でランデヴー〟

ファントム・ギフト時代の曲のセルフカバーが話題になっているサリー・ソウル・シチューの〝宇宙でランデヴー〟。平山みきのボイスに「おおっ」とくる〝ハートにOK!〟や、GO!GO!7188の中島優美をフィーチャーした〝魔法のタンバリン〟(インド・テイスト…

ピコーン!/青山景+舞城王太郎(短評)

ご本尊の舞城は、〝新潮〟に連載していた〝ディスコ探偵水曜日〟がいよいよ第三部で完結し、夏には書き下ろしの第四部を追加して単行本化がようやく決まったという。で、こちらは、以前雑誌掲載されたまま半分忘れられかけていた青山景の〝ピコーン!〟(〝…

〝アダム・スキー〟スロウライダー第9回公演【速報】

ゴーストストーリーが、オーソドックスであればあるほど映えるのは、人間の恐怖の感情というものがプリミティブなものだからに違いない。そういう意味で、スロウライダーの〝アダム・スキー〟は、非常によく出来た怪談ではあるのだけれど、とてもオーソドッ…

赤朽葉家の伝説/桜庭一樹(短評)

ラノベから越境してきた一昨年の「少女には向かない職業」を読んでマークしていた桜庭一樹だけれども、早くも決定打か。鳥取県の旧家を率いる女性たちの3代にわたるサーガである。 3人の女性のそれぞれの年代記を順に並べた3部構成。千里眼を謳われた祖母の…

ダブル/永井するみ(短評)

まったく評論家受けしなかったのかしらん、〝このミステリーがすごい!〟のベストテンではすっかり無視されてしまった永井するみの〝ダブル〟だが、実は昨年の収穫の一冊に数えていい傑作である。1996年に〝隣人〟で第18回小説推理新人賞を受賞し、その翌年…

クロスウインド紙ジャケ再発

羹に懲りて膾を吹く。ま、つまり、去年のスペースサーカスのCD再発で、懲りてるってことだ。たちまちのうちに、再発になった2枚が店頭から消えたのは、レコード会社がきちんと権利関係をクリアしてなかったとのこと。(〝ファンキー・キャラバン〟買い損…

〝狂想のユニオン〟イキウメ第8回公演【速報】

閉塞状況におかれた近未来の日本が舞台。主人公の警察官は、歌舞伎町の風俗店を捜査中に、何かのはずみで不思議な場所へと踏み込んでしまう。そこは、地図にない街が存在する異空間で、虚構が現実を侵食する不思議な場所だった。この街に引き寄せられるよう…

ピース/樋口有介(短評)

樋口有介が、今は亡きサントリーミステリ大賞の登竜門をくぐったのは1988年のことだから(〝ぼくと、ぼくらの夏〟で第6回読者賞を受賞)、来年はデビュー20周年を迎えるのか。しかしベテランの域に達しながら、倦むどころか、いまだに一皮むけた新作を届け…

〝the who’s TOMMY〟【速報】

ロックオペラは、ここから始まったと言っても過言ではないフーの〝トミー〟。それを、劇団☆新感線のいのうえひでのりが演出するのだから、期待するなった方が無理だろう。でも、「あれ、こんな筈じゃなかった」というのが正直な印象。 迂闊だったなと気づいた…

〝きみをあらいながせ〟COLLOL【速報】

田口アヤコのCOLLOLが、宮沢賢治の〝銀河鉄道の夜〟を解体し、再構築する試み。コラージュ的なつくりで、ストーリーを変奏しながら繰り返していく手法を使っている。ホールを縦に使い、両側に観客席を配置する横長な舞台のレイアウトも面白い。(90分…

〝橋を渡ったら泣け〟シアターコクーン・オンレパートリー2007【速報】

大倉孝二と八嶋智人さえ使えば、お客が呼べるという風潮は、ちょっとどうかという気がするけれど、この二人を使えば、そこそこの舞台は作れてしまうというのもまた事実かもしれない。今回の〝橋を渡ったら泣け〟は、作者である土田英生の劇団MONOのレパート…

3月に観たい芝居

・unlock#1(東京デスロック)@アトリエ春風舎 3・2〜3・11 ・ゼリーの空間(空間ゼリー)@シアターグリーン 3・3〜3 ・11 ・激情(ポツドール)@本多劇場 3・4〜3 ・11 ・とぐろ(ブルドッキングヘッドロック)@シアターモリエール 3・7〜3 ・11 ・うた…