(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

[演劇]4月に観たい芝居

今年に入ってから、思うように芝居が観られない日々が続いている。しかし、世間は春たけなわ。せめて、意欲だけは旺盛にと思って、少し多めにリストアップしてます。 「どん底」や「49日後…」という大きな劇場にかかる芝居も楽しみながら、今月は徒花*やバジ…

[本]二度はゆけぬ町の地図/西村賢太(短評)

「どうで死ぬ身の一踊り」(講談社)、「暗渠の宿」(新潮社)に続く、私小説作家西村賢太の三冊目。私小説なんていまどき流行らんだろう、と思ってしまうが、考えてみれば主人公の年齢などを考えると一人称の青春小説でもあるわけだ。ただし、それが帯の謳…

「ピンク祭/COSMIC LIVE 2008」ピンク

ピンクは、磯島未来、加藤若菜、須加めぐみのダンスユニットで、あちこちのコンクールなどで評価の高かった3人の女子が黒沢美香のもとで出会い、2004年にトリオを結成。昨年は、マニラでの公演も成功させているようだ。今回は、謝肉祭(他ダンサーたちとのジ…

「humming2」ポかリン記憶舎 cafe公演

小田急線の祖師谷大蔵駅を降りて、右手にウルトラマン商店街を5分ほど行ったところにあるビル屋上のカフェ。すぐ先に見える公園では、桜も咲き始めているまたとない季節に行われた、ポかリン記憶舎のカフェ公演第二弾である。 マスター(岩崎正寛)とウェイ…

「葦ノ籠〜アシノカゴ〜」黒色綺譚カナリア派第8回公演

伸び盛りの劇団に活躍の場を提供していた「青山劇場演劇フェスティバル」も、今は昔。しかし、青山円形劇場の若手カンパニーへの支援策は、その後も「Aoyama First Act」に引き継がれているものとおぼしい。過去に、これをステップボードにしてきたbird's-ey…

「イノチトリなゲーム」サンモールスタジオ提携公演

ここのところやたら目立つような気がするダブルキャストや複数バージョンの上演。チャレンジ精神には敬意を表するし、ファンサービスの気持ちも有難いと思う。でも、贔屓の劇団でも、同じ演目にそうそう何度も足を運べないというのが、正直なところだ。まず…

「斑点シャドー」JACROW#10

JACROWは、作・演出の中村暢明と東京オレンジにいた女優の蒻崎(にゃくざき)今日子のプロデュース・ユニット。2001年の旗揚げ以来、着実に公演を重ねてきて、今回がちょうど10回目となる。わたしは、初見。 台風が近づく、激しい雨の降る晩。郊外に佇む古い…

「なるべく派手な服を着る」MONO第35回公演

詐欺師映画の佳作「約30の嘘」が、そもそもはこの劇団のレパートリーだということを最近まで知らなかったわたし、ああ恥ずかし。(映画でも、土田英生が脚本を担当)80年代末の劇団結成からMONOを引っぱる作・演出の土田は、近年TVドラマでも人気を博して…

「偉大なる生活の冒険」五反田団第35回公演

本谷有希子や川上未映子など舞台方面から文芸世界への進出が目立つ昨今。五反田団の前田司郎もそのひとり。「愛でもない青春でもない旅立たない」で野間文芸新人賞候補、「恋愛の解体と北区の滅亡」で三島由紀夫賞候補、そして「グレート生活アドベンチャー」では…

「雷電甲子園」雷電第三回

江戸時代の力士、雷電爲右エ門からその名をとった雷電。出演者らが大所帯で重量級だとのことからの命名だとか。KAKUTAの成清正紀がプロデュースするユニットのようで、太田善也(散歩道楽)、桑原裕子(KAKUTA)、しおつかこうへいと(桜丘社中)いう脚本に豪華…

「終焉ヶ原で逢いませう」アマネク/020803

アマネクというユニットの実体はよく知らないのだが、桜美林大出身の森田匠が主宰で、森田自身は役者としても青年団や東京タンバリンの舞台で活躍している。最近ではキラリ☆ふじみで創る芝居の「大恋愛」にも出演していた。 アマネクとしては、二年前に「て…

「はなとゆめとお菓子」はなとゆめ第2回公演

ライバルは「野鳩」と「むっちりみえっぱり」か。「ロリータ男爵」で独特の存在感がある津久井亜以率いるプロデュースユニットの「はなとゆめ」。脱力系演劇の極北をアピールした第1回公演から約9ヶ月ぶりの第二弾。 作業のBGMに有線のユーロビーロが流…

「檸檬/蜜柑」弘前劇場公演2008

弘前劇場は、青森市に拠点を置く地域劇団。旗揚げから30年という堂々たるキャリアも立派だが、去年の6月シアターグリーンで観た「冬の入り口」のあまりの面白さに目をみはった。というわけで、わたしにとって東京で公演があれば見逃せない劇団のひとつだ。 …