(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「Sheep fucker's exit」 tsumazuki no ishi

不穏な空気がたちこめる光なき世界を舞台上に出現させるtsumazuki no ishi。わたしが足を運ぶのは3度目だが、今回の「Sheep fucker's exit」は、以前スエヒコケイスケが流山児事務所のために書き下ろした作品のようだ。2003年に、同じザ・スズナリで上演されて…

「ナルシグナル」東京ネジ第9回公演

昨年9月の、高円寺の古書店+カフェで行われた〈知らない〉シリーズ2作品の再演(とくに「石川のことはよく知らない」がいたく心に滲みました)が、わたくし的にはぐっと来た東京ネジの新作公演。9人の女優さんたちがずらりと並ぶ華やかなで濃密な若き女性…

「そう高くないビルのお話」本田ライダーズ

役者の生見司織や松村綾乃らをあちこちの客演でよく見かけるような気がする本田ライダーズ。旧ホームページがまるで墓場のようにネット上に転がっていて、もう活動をやめたのかと思ってました。そのホームページもリニューアルされて、再スタートの狼煙にな…

「投げられやす〜い石」ジェットラグプロデュース

座長クラスふたりを含む小劇場の人気者を集めたプロデュース公演。タイトルから、勝手につかこうへいの「飛龍伝」を連想したりもしたけど、岩井秀人書き下ろしの「投げられやす〜い石」は、美大系の青春物語とでもいうべき内容でした。 大学時代に、美術の分…

「罪と罰」女王陛下1月公演

女王陛下は、WAHAHA本舗出身の大地輪子が、ミドリちゃんこと別渡ミドリと組んだユニットで、コツコツとプロデュース公演を行ってきている。ずいぶん前から気になってはいたのだが、なかなか事前の情報をキャッチできなく、ようやく今回が初見。 深夜、女優で…

「PTA」ホチキスVol.21

去年のプレミアム公演(OZオズ@王子小劇場)が、なかなかの出来映えだったホチキスの新作。吉祥寺シアターで9日間の上演期間というのも、劇団として勝負どころだと感じさせる。作・演出の米山は、先のマダマダムーンプロデュース(家政婦はいた@サンモ…

「蓮池極楽ランド」仏団観音開き第7回公演

仏団観音開きは、聞くところによれば、大阪のUSJのスタッフ(コメディ・アクトレス)を中心に2003年結成された演劇ユニットだとか。わたしは、去年アリスフェスティバルで観逃した「宗教演劇」のちらしが瞼の裏側に悪夢のように焼きついてしまって、今回の東…

「2008改訂版 百千万」劇団鹿殺し

上京してから前回公演(殺ROCK ME!〜サロメ〜@スペースゼロ)までの足取りは、まさに瞬く間といった感じの劇団鹿殺し。駅前劇場初登場となる今回の演目は、2008改訂版と銘打っての「百千万(ももちま)」で、2004年に大阪、その翌年に王子小劇場でも上演さ…

「残魂エンド摂氏零度」芝居流通センターデス電所第19回公演

大阪(精華小劇場)でのロングラン、そして東京でのザ・スズナリ進出と、劇団のステップアップとともにそろそろ否応なく真価を問われてきているデス電所。再演だったとはいえ、前回公演からさほど間を措かない新作公演である。 おそらくはそう遠くない未来の…

「目を見て嘘をつけ」KAKUTA第19回公演

すっかり舞台の世界からはフェイドアウトしてしまったと思っていた筒井真理子がゲスト出演するということもあって、指折り数えて待っていたKAKUTAの新作。わたしがめったに見ないテレビには、結構出演もしているらしいが、本当に久しぶりの舞台上の筒井真理…

「いのうえ歌舞伎☆號IZO」新感線プロデュース

「いのうえ歌舞伎」と銘打っての新感線プロデュース公演は昨年の「朧の森に棲む鬼」以来だが、いくら同じ看板だからって市川染五郎と森田剛を比較してみても始まらない。今回は、新感線の座付中島かずきではなく、グリングの青木豪を作者に起用したあたりが見ど…

「翼をくださいっ! さらばYS-11」ギンギラ太陽's 東京アンコール公演

東京初見参だった前回(2005年パルコ劇場)は、同年3月の福岡西方沖地震で地元公演の一部が流れたことがきっかけだったというのを、今回の主宰の終演後挨拶で知った。なるほど、そういうことだったんですか。ギンギラ太陽'sは地元福岡に根を下ろすかぶりも…

「手オノをもってあつまれ!」スロウライダー第10回公演

前回公演の評判は決して悪いものではなかったが、個人的には彼らの放つ魔性のようなものが、劇場空間の魔(三鷹芸術文化センター星のホールの広すぎる空間)に跳ね返されてしまった感のあったスロウライダー。年が明けての第一弾は、晴れのシアタートップス…

1月に観たい芝居

年の初めから情けない話だが、毎年、仕事の繁忙期と重なるために、春が近くなるまでは観劇の本数が激減する。ことしも例年同様にそんな湿気た見通しだが、どうしても観たい芝居だけは見逃さないようにしなくては。 その筆頭は、九州からやってくるギンギラ太…