2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧
かつてJR大阪駅の前で、地元のあんちゃんたちとおぼしきバンドが、電源車を傍らに停めて、ストリートライブをぶちかましていたのに出くわしたことがある。もう夜もいい時間で、歩いているわたしもちょいとほろ酔い気分だったのだが、彼らが演奏しているノ…
原作は、東野圭吾の「レイクサイド」。それを映画化にあたって、「レイクサイド マーダーケース」とした製作サイドのセンスをまず称えたい。ミステリのタイトルでは定番ともいうべき殺人事件(マーダーケース)という響きには、安直さと裏腹の不思議な効果がある…
今年オープンした吉祥寺シアターの柿落としとして6月に上演されたKERA・MAPの「ヤング・マーブル・ジャイアンツ」は、オーディションという登竜門をかいくぐった発展途上の新人たちがこぞって出演したという、良くいえば新鮮、悪く言えば青臭いところのある…
damim(ダミーム)は、TVなどでお馴染みの俳優宇梶剛士が主宰するコアな芝居を見せてくれる劇団(ユニット)との触れ込み。ルーツは、美輪明宏や渡辺えりと宇梶本人は語っているようだ。今回の第5回公演は、なんと4年ぶりらしく、わたしは初見。NYLON100℃…
芝居の中でのスライドや映像を用いる仕掛けには、正直違和感を覚えると思ってきた。第三舞台も全盛期にタイトルバックで使っていたし、NYLON100℃でもお馴染みの手法だが、これがどうにも馴染めない。先般は、シベリア少女鉄道で酷い例を見せられたばかり…
井の頭線の駒場東大前にあるこまばアゴラ劇場は、8月からここのところずっと〝S高原から〟一色である。4人の演出家たちによる異なったバージョンをシャッフルした〝にせS高原から〟の連続公演に続き、平田オリザ自らが演出する青年団の「S高原から」がそ…
思えば遠くへ来たものだ。いやなに、劇団新感線のことである。手もとの記録をひっくり返すと、わたしが初めて彼らの芝居を観たのは、1988年10月新宿シアター・トップスである。チケットの控えには、〝東京公演第2弾〟とあり、演目は「宇宙防衛軍ヒデマロ3」と…
女性でもなければ、ティーンエイジャーでもないわたしが、この小説を評して〝少女のビビッドな感性〟などというのは、さすがに片腹痛い。しかし、桜庭一樹の『少女には向かない職業』は、まさに十代のある一時期をそのまま切り取って小説にしたような、瑞々…
先のCLUB CITTA'川崎の入り口で配られたフライヤーに、この日のアナウンスがあった。4月のフリーライブの際には行けず、今回の野音はぜったい、と思っていただけに、チケットがとれてラッキー。降水確率高い天気予報は微妙だったけど、(昼には降ったが)な…
ノヴェラのライブアクトは、過去2度観ている。最初は、〝聖域(サンクチュアリ)〟のレコ発ライブのはずで、会場は中野サンプラザだった。もう一回は、〝ブレイン・オブ・バランス〟のレコ発で、こちらは渋谷公会堂。バンドとしては全盛期から過渡期に差し…