(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「眠るために目醒める」reset-N ver.24.0

reset-Nは、上智小劇場、橄欖舎などを経た夏井孝裕が主宰する東京を拠点とする現代演劇カンパニーで、1995年旗揚げ。ヌーヴェルヴァーグを標榜するのは、主宰の渡仏留学経験ゆえか。わたしがお邪魔するのは、初めて。 この作品は二つの場所から立ちあがりま…

「鳥の飛ぶ高さ 〜Par-dessus bord」青年団国際演劇交流プロジェクト2009 日仏交流企画

公演期間も後半に差し掛かると、否応なくその評判が耳に入ってくる。「鳥の飛ぶ高さ」をめぐっては、あちこちの劇評でその評価が両極端な賛否に分かれていて、これは絶対に確かめにいかねば、という気にさせられた。とはいえ、青年団なので、ある程度のクオ…

「セクシードライバー」劇団、江本純子 vol.1

立ち上げから3か月連続しての新作上演(しかも福岡での地方公演もあり)というのは、相当のエネルギーを要すると思しき劇団、江本純子。この苦行も次のステップを模索してのことだろうが、(vol.0に続く)2回目でいきなりのこの顔合わせ。反則だよなぁ、と…

「ヨシザキ、カク語リキ」バジリコFバジオ

原作福原充則とあるが、正確には福原がピチチ5で上演した過去作品の幾つかから本歌取りした佐々木充郭のオリジナル脚本。原典は、「吉崎、かく語りき」(『はてしないものがたり』より)「魚の生徒」、「牛丼太郎高円寺店」(『おさびしもの』より)の計3…

「アンドゥ家の一夜」さいたまゴールド・シアター第3回公演

世界でもっとも人生経験が豊富な役者たちが集うさいたまゴールド・シアター。蜷川さん率いるSGTの存在は大いに気になっていたけど、ホームグラウンドの彩の国芸術劇場は、家からちょっと遠い。でも、ケラが新作を書き下ろすとあれば、そうそう尻込みばか…

「芍鸝(シャックリ)」劇団乞局第16回公演

違和感は乞局の持ち味のひとつなのであるから、彼らの常連客は、お話がちょっとやそっと日常から乖離してても、それを愉快に思いこそすれ、マイナスだとは思わない。いや、常連客ってのは、つまりはわたしのことなのだけれど。難しい字をタイトルにあてた新…

「一人オリンピック〜千の仮面をもつ女〜」高木珠里ひとり芝居

観てるだけで幸せと感じる女優さんの最高峰のひとり、高木珠里がひとり芝居にチャレンジするとあっては、駆けつけないわけにいかない。そう思ってる人は多いと思うけど、勿論わたしもそのひとり。 (以下、ネタバレを含みます。未見の方はご注意を!) 世界を…

「リッチマン」拙者ムニエル15周年記念公演

強引なストーリー展開とアクの強い笑い。お馬鹿と知りつつ、ついつい癖になってしまう拙者ムニエルも、そうですか、結成から15周年ですか。おめでとうございます。今や年1の公演ペースとなった彼らの、吉祥寺シアターを横長に使っての記念公演。 神社でお…

「桜姫−現代劇」Bunkamura20周年記念企画

鶴屋南北の「桜姫」の新旧2つのバージョン(翻案の現代劇とオリジナルの歌舞伎)を、二ヶ月連続で上演するコクーン歌舞伎15年目(10回目)の特別企画。まずは、イギリス留学中の長塚圭史による古典の大胆な換骨奪胎版から。 (以下、ネタバレを含みます…

「空耳タワー」クロムモリブデン

「静かな演劇」を標榜すると予告されたクロムの新作。タイトルから想像されるように、2012年に控える地上波デジタル放送への移行や、新東京タワー建設などの時代の空気を織り込みながら。 (以下、ネタバレを含みます。未見の方はご注意を!) ふられた腹いせ…

「鬱病のサムシンググレート」エビビモpro.第5回公演

エビビモpro.は、舞台芸術学院のOB卒業だった矢ヶ部哲、山増圭らによるプロデュース公演をきかっけとして、2007年に旗揚げされたプロデュース・ユニット。オリジナルのミュージカル上演を志す彼らの第4回公演にあたる〈シアタートラム ネクスト・ジェネレー…

DULL-COLORED POP「ショート7」のレビューを「wonderland」に寄稿しました

6月10日に発行されたメルマガ「小劇場レビューマガジン ワンダーランド」に掲載され、今は「小劇場のいまにふれる劇評サイト〜wonderland」で読めます。タイトルは「エロチシズムの上で弾けるポップコーンのように」。リンクは下記のとおり。 》》》「エロチ…

UKZ Japan Tour 2009 @六本木STB139

再結成が流れても、いつか実現すると思ってました。日程の都合で、東京初日の九段会館はスルーして、最終日のライブハウス公演に足を運びました。 でも、過去の曲に依存したセットリストは、やむなしとはいえ、ちょっと空しくもあります。いや、「In The Dea…

「リサイクルショップ『KOBITO』」ハイバイ(本文追加予定)

後刻、本文を追記する予定です。 (100分)※16日まで。その後大阪公演(精華小劇場)あり ■データ 謝らない遅刻者をテーマにしたアフターアクトで「こんびにゅ」を思い出したソワレ/こまばアゴラ劇場 6・5〜6・16 作・演出/岩井秀人 出演/金子岳憲、永井若…

「女信長」(本文追加予定)

後刻、本文を追記する予定です。 (休憩20分を含めて150分)※東京公演は21日まで。その後大阪公演(シアターBRAVA!)あり ■データ 前半の終わりで盛大な拍手していた隣の席の青年が休憩から戻らなかったマチネ/東京青山劇場 6・5〜6・21(東京公演) 原作/佐…

FUJIFABRIC CHRONICLE TOUR @Zepp Tokyo

初のストックホルム録音にして、メジャー4枚目のフルアルバム「CHRONICLE」リリースに伴うツアーの初日。さすがに固さもめだったけど、パワーポップ色の強い新曲を中心に、屈折感のある旧曲をいい感じで組み合わせて。まずまずのスタートダッシュといったと…

「炭酸の空」津田記念日プロデュース公演vol.4(本文追加予定)

後刻、本文を追記する予定です。 (105分)※7日まで。 ■データ /王子小劇場 6・3〜6・7 作/冨士原直也 演出/津田拓哉 出演/牛水里美(黒色綺譚カナリア派)、成田浬、山本亜希(7の椅子)、高橋裕太 (一回転半)、宇賀神明広、内山清人(projectサマカトポ…

「花のゆりかご、星の雨」時間堂(本文追加予定)

後刻、本文を追記するつもりです。 (85分) ■データ 上の階で公演中のアイサツの音が微かに聞こえたようなソワレ/渋谷ギャラリー・ル・デコ4F 6・2〜6・14 作・演出/黒澤世莉 キャスト/雨森スウ、花合咲、菅野貴夫、鈴木浩司、星野奈穂子

「私、メメントモリ」ヨシロォの夏は夢叶え冒険団 Vol.10(本文追加予定)

後刻、本文を追記するつもりです。 (70分) ■データ 異儀田さんの吹く水が客席まで届きそうだった夕方の回/中野スタジオあくとれ 6・1〜6・2 出演/小野紀亮、伊達香苗、異儀田夏葉、福井喜朗、おがわじゅんや(MCR)、江見昭嘉(MCR)、関村俊介(あひるな…