(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「長春:ぐあいが悪くてお休み」ワワフラミンゴ

下北沢の商店街の奥まったところにあるファインホール。町会の集会所って感じの劇場らしくないこの劇場で、ワワフラミンゴは過去に何度か公演している。なるほど、彼女らにぴったりの自由でほのぼのした空間なのだけれど、なんとこの6月で閉館になってしま…

「摂州合邦辻」山の手事情社

昨年秋のYAMANOTE NIPPONで、「傾城反魂香」、「道成寺」とともに上演された作品に、大幅な改定を加えての再演。不覚にもこの演目を赤坂で見逃したわたしは、今回悩むことなく、はるばる小田急線の旅で相模大野に足を運ぶことを決めました。もともとは江戸時…

「役に立たないオマエ」ブルドッキングヘッドロックvol.14

「わが闇」でも終盤に顔を出し、ヤクザなキャラをなかなかいい味で演じていたNYLON100℃の喜安浩平。彼が脚本、演出を担当するブルドッキングヘッドロックほぼ1年ぶりの新作は、2公演連続企画の学園もので、今回はそのパート1にあたる。 放課後の美術室に…

「スウィッチングダンパー」げんこつ団

毒とエスプリをたっぷりと盛り込んだコントツリーで、洒脱な、しかしがっつりと120分のショーを作り上げるげんこつ団。もはや、評するに和製モンティパイソンという言葉も不要な彼女らの新作。 1Fにコンビニが入った小さな雑居ビル。住居とオフィスが同…

「さよなら また逢う日まで」ブラジル

ブラジルの新作は、ミステリ劇にして、いわゆるケイパーもの。いや実は、いわゆる、というほどこのジャンルに一般性はないかもしれないが、ケイパーものとは強奪、襲撃をテーマとするもので、小説でいえばドナルド・E・ウエストレイクがこれを得意としてい…

「まどろみ」M&O Plays プロデュース

倉持作品に初出演らしいともさかりえは、「ワンマン・ショー」を観て自分も出てみたい、と思ったそうだ。なるほど。それはおそらく、去年のシアタートラムでの再演だったと思うのだが、あれはわたしも面白かった。PPPPの役者も交えてのプロデュース公演…

「長春:ぐあいが悪くてお休み」ワワフラミンゴ

下北沢の商店街の奥まったところにあるファインホール。町会の集会所って感じの劇場らしくない劇場で、ワワフラミンゴは過去にここで何度か公演していて、なるほど、彼女らにぴったりの自由でほのぼのした空間なのだけれど、なんとこの6月で閉館になってし…

「グローブ・ジャングル」虚構の劇団旗揚げ公演

自分の同時代を語るべし、と言ったのは小林信彦だが、同感。語るにふさわしい時代は、つねに同時代なのだ。でもって、鴻上尚史にとっての同時代というと、それは第三舞台であって、この虚構の劇団ではないだろう。第三舞台を10年間封印(復活は2011年)して…

「WALTZ MACBETH」東京デスロック unlock#last / REBIRTH#1

東京デスロックもまた第15回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルの二次審査を通過した団体のひとつ。斬新すぎるくらい斬新な「マクベス」を坪内遼遥訳のテキストで。これまでのunlockシリーズの総括と、新しくスタートするREBIRTHシリーズへの橋渡しを…

「失われた時間を求めて」阿佐ヶ谷スパイダース

「もうあとひとり」の出演者が、前売り直前まで伏せられていたけれど、客演者は「胎内」で長塚と縁があった奥菜恵でした。今年のはじめあたりから、客演候補を交えてのワークショプを重ねてきたとおぼしき、阿佐ヶ谷スパイダースの新作。 街灯とベンチのある…

「夜光ホテル」モダンスイマーズ

来る新国立の「シリーズ・同時代Vol.3」にも名前を連ね、劇作家としての評価はまさにうなぎのぼりの蓬莱竜太。彼が作・演出を担当するモダンスイマーズが、狭い劇場でほぼ1ヶ月にわたるロングラン上演する新作は、萩原聖人というスターを客演に招いての公演…

「プール」タカハ劇団第四回公演

キャラメルボックスの結成メンバーたちが所属していたことでも知られる早稲田大学のサークル〈てあとろ50’〉。そこにいた高羽彩が、2005年早稲田大学にて旗揚げしたプロデュースユニット。学生会館やどらま館での上演もなかなか好評で、いよいよ学外へと進…

「物語が、始まる」月影番外地

月影十番勝負は、役者高田聖子の武者修行企画で、1995年の「ねぇ、キスしてよ」を皮切りに、ほぼ年1のペースで企画・上演され、2006年の10作目「THE FINAL SASORIIX 約束」で幕となった。(2000年のみお休み)この期間には、個人的に芝居から離れていた時期…