(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「暴れて嫌になる夜の連続」毛皮族

毛皮族の魅力はレビュー的な面白さに尽きる、というのが最近の彼女らを観ていての率直な印象だ。唯一「天国と地獄」は演劇的な面白さもふんだんに盛り込まれていたが、あれは劇団の独力だけでなく、別の力も加わっていたのだろう。しかし、主宰の江本純子に…

「いそうろう」4×1h project Play#0

さて、後半。観客投票で見事1位を獲得した「いそうろう」は、快快の篠田千明の作。先に冨士山アネット主催のイベント「EKKKYO!」では、快快が大道寺梨乃と山崎こーじ(皓司)というキャストで、すでにリメイクver.を上演している。 猫を飼うように、ぷーのイ…

「ひとさまにみせるもんじゃない」4×1h project Play#0

HPからの引用になるが、時間堂とelePHANTMoonが共催する4×1h projectは、出演者が4人くらい、場所を選ばず上演可能、質の高い1時間くらいの短編という三つの条件にかなう作品を上演する試みらしい。20代バリバリの若手作家の戯曲をとりあげ、クオリティ高い…

「シャープさんフラットさん(ホワイトチーム)」NYLON100℃ 32th session 15 years anniversary

主に両バージョンの違いについて、大まかにだがメモしておきたい。結論からいうと、ブラックとホワイトの違いは意外なほど少ない(と思う)。意外とわざわざ言ったのは、事前のアナウンスが両バージョンの違いを結構強調していたように思えたからで、観た人…

「續・河をわたる」菅間馬鈴薯堂第22回公演

ここのところ王子小劇場の良心といった存在でもある菅間馬鈴薯堂(すがまぽてとどう)は、早稲田小劇場にいた菅間勇が率いるカンパニーで、1994年の旗揚げ。 勝鬨橋に近い隅田川河川敷に、ホームレスたちが流れてきて、ごく小さな集落を構え、暮らしている。…

「全身ちぎれ節」ピチチ5第五回公演

40歳以上の観客に配慮した大人割引、そして今回は三鷹というちょっと辺境な劇場所在地を考慮しての入場料設定と、何から何まで泣かせるピチチ5(クインテット)である。いや、何よりも、いつもその中身でちょっぴり泣かせてくれるピチチなのだ。 辞める辞め…

「世界の博覧会」サモ・アリナンズPRODUCE 劇団ワンダフルズ第3回目公演

今年から冬眠に入ったサモ・アリナンズだが、プロデュース公演のこちらは継続するようで、1年半ぶりの劇団ワンダフル。2004年に駅前劇場限定でスタートしたワンダフルも3回目。今回の座長は、浅野セメントこと浅野和之。チケット争奪戦をかいくぐって、な…

「シャープさんフラットさん(ブラックチーム)」NYLON100℃ 32th session 15 years anniversary

昭和者にとって「シャープさんフラットさん」といえば、その昔、NHK総合テレビで放送されていた音楽クイズ番組のことである。さっきWikipediaで調べてみたら、昭和37年4月6日から昭和45年3月30日にかけて放映されたとある。うーん、かなりの長寿番組だったの…

「トカゲを釣る-改-」スロウライダー第11回公演

わたくし的な好みから言うと、文句なしにど真ん中の(筈の)スロウライダー。しかしながら、ここのところ、三鷹芸術文化センターの広い空間に呑みこまれてしまった「アダム・スキー Adam:ski」、乗りのきっかけを掴めず最後の最後まで置き去りにされてしまっ…

「アジミちゃん」味わい堂々お味見公演 その一

チャーミングな女子3人組だからといって、眼鏡を曇らせてはいけない(自戒。でも可愛い)味わい堂々。3人ともにそれぞれいい味があって、芸が達者。それに加えて、前回公演の「春を待つ」が、なかなか見事な作りでした。(和田アキ子の歌が流れるアニメの…

「EKKKYO-!]冨士山アネット produced

越境、すなわちボーダーレスをテーマに、冨士山アネットがキュレーターの役割を担う演劇、パフォーマンス、ダンスなどを集めたプロデュース公演。ちなみに、冨士山アネットは、一昨年だったかククルカンによる四季公演(クローバー:秋)に客演していた長谷…