(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

〝水平線ホテル〟劇団M.O.P.第40回公演

水平線ホテル」、なかなかいいタイトルだと思う。善と悪、過去と未来、正気と狂気、世の中のすべてには境界線がある。そして、このドラマの中にも。すでに40回公演を数えるこの劇団だが、観るのは今回が初めて。評判をききつけ、台風7号が関東地方に刻々と…

〝迷宮の女〟

かつてビル・S・バリンジャーというアメリカのミステリ作家がいて、一見無関係なふたつの物語を並行して語っていき、それをラストで鮮やかに交叉させるという独特の小説のスタイルを得意としていた。「歯と爪」や「煙で描いた肖像画」などがその代表作だが…

ゆらゆら帝国 LIVE2005 @CLUB CITTA'川崎

ゆらゆら帝国=四人囃子説、というのはあまりに奇抜だろうか?いや、わたしは、そうは思わない。彼らのどこか懐かしく、サイケでファジーな心地よさは、ルーツをつきつめていくと、どうしても6〜70年代のあの熱い日本ロックの時代に行き着く。それも、〝…

〝LAST SHOW ラストショウ〟パルコ・プロデュース公演

阿佐ヶ谷スパイダースの「悪魔の唄」、AGAPE storeの「仮装敵国」の第一話に続く、今年3本目の長塚圭史の芝居である。なかなか骨太いストーリーテリングを見せる「悪魔の唄」(作、演出、出演)と、ショートコントのような「仮装敵国」のエピソード(作)と、サンプ…

〝アンブレイカブル〟

出世作の次の作品というのは、とかくその真価を改めて問われることになりがちなものだが、「シックス・センス」で世界的にその名をあげたM・ナイト・シャルマン監督は、この『アンブレイカブル』でずいぶんと思い切った企画にチャレンジしたものだと感心する。…

Bondagefruit:Bondagefruit3〝Receit〟再発記念ライブ @初台The Doors

〝隠者の森〟というバンド名を、てっきりカルメン・マキの新しいユニット名だと思っていた。しかし、当日ステージに立ったのは、日頃より彼女が勤しんでいるソロ活動の際にバックをつとめているギターの桜井芳樹とベースの松永孝義に、太田恵資のバイオリン…

10cc - Graham Gouldman and friends @渋谷duo MUSIC EXCHANGE

90年代に全盛期のオリジナルメンバーによるレコーディングが行われ、その後2度の来日公演も行っている10CCだが、正直、もうその頃には、彼らにはあまり興味をもてなくなっていた。10CCの良い時代は、73年のレコードデビューから、75年の「オリジナ…

〝事件〟THE SHAMPOO HAT #18

ここのところ、この劇団の俳優2人が客演する芝居に立て続けに行き逢い、その不思議な存在感に興味がわいた。KERA・MAPの〝砂の上の植物群〟に出ていた赤堀雅秋と、劇団、本谷有希子の「乱暴と待機」 の多門優である。いずれも、個性的な役者たちがそれぞれ熱…