(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

一般映画

〝グエムル 漢江の怪物〟ポン・ジュノ監督(2006)

カンヌでの評判は、ハリウッド製のSFXだったのか。それとも、ボン・ジュノの家族の絆を語る濃い語り口だったか。ともあれ、〝殺人の追憶〟の監督らしさは、怪物(グエムル)に連れ去られた娘(コ・アソン)を取り戻そうと家族が思い思いの手段で立ち向かって…

セーラー服と機関銃(相米慎二監督/1981年)

【メモ】 まさか21世紀になって復活するとは思わなかった赤川次郎原作作品。当初、主婦と生活社から出た原作(1978年刊)をもとに、すでに〝台風クラブ〟などで評価の高かった故相米慎二がメガホンをとった。主演は、人気の絶頂期にあった薬師丸ひろ子で、…

関東無宿(鈴木清順監督/1963年)

【物語】 親分同士がもともとは兄弟分だった伊豆組と吉田組は、ここのところ何かと争いが絶えなかった。というのも、落ち目の伊豆組に対し、吉田組は日の出の勢いで台頭してきている。その勢いの差が、両者の間に摩擦を生んでいた。伊豆組の若頭鶴田光雄(小…

新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(藤田敏八監督/1970年)

【物語】 傷害事件で臭い飯を食い、仮釈放で出所した西神勇次(渡哲也)は、通称シニガミと呼ばれ、ヤバイ世界でも恐れられていた男。勇次の出所を出迎えたのは、直と名乗る青年(原田芳雄)で、マリファナの密売に手を染めていた。ところが、最近取り引きで…

世界でいちばん不運で幸せな私(2004)

人騒がせな男女の物語である。ヨーロッパ全土で大ヒットになったという触れ込みだが、正直いって、物語自体はまったく共感できない。しかし、それでいて不思議と気になる映画なのだ。 小学生のジュリアン(子役、のちにギョーム・カネ)は、移民の子として苛…

イブラヒムおじさんとコーランの花たち(2003)

雪の降る日に、恵比寿ガーデンシネマで『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』を観た。正月映画と聞いていたけど、天候のせいもあってか、3:10分の回はがらがら。年末の慌しさを束の間逃れ、ゆったりした気分で観られました。 1960年代のパリが舞…

東京ハレンチ天国/さよならのブルース(2001)

つい先ごろ、ゴールデン・カップスのドキュメンタリー映画『ワンモアタイム』が公開され、話題になったばかりだが、この映画はどれくらい話題になったのだろう?2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門でグランプリを受賞したというの…