(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

〝俺の屍を越えていけ〟王子小劇場プロデュース  

北の劇作家畑澤聖悟(渡辺源四郎商店、ex弘前劇場)の代表作といわれる作品を、時間堂の黒澤世莉が演出、出演は小劇場の曲者役者たちという企画である。王子小劇場は、この〝俺の屍(かばね)を越えていけ〟のプロデュースを皮切りに、畑澤聖悟の作品を3作…

〝虹〟グリング第13回公演 10th Anniversary

青木豪の主宰するグリングだが、今年は文学座に〝エスペラント〜教師たちの修学旅行〟を書き下ろし、シス・カンパニーの〝獏のゆりかご〟では作・演出と、青木の外部活動が忙しかったせいか、前回の〝海賊〟からはほぼ一年ぶりの公演となる。1997年の旗揚げ…

〝嘘かもしれないけど、オリジナル〟Hula-Hooper第7回公演

菊川朝子は、昨年だったか〝ニセS高原から〟の五反田団バージョンでチラリと見かけて以来、気になる存在としてマークしている。その時は、確か病み上がりで、舞台ではただ出てるだけという感じだったが、なにか不思議な存在感をおぼえたのだ。Hula-Hooperは…

ノーチェ・デ・シブヤ〜ザ50回転ズ@渋谷屋根裏

ザ50回転ズのレコ発(〝1・2・3・4!!〟)ライブ。 出演は、以下のとおり。(登場順) 田渕純 ザ・サイクロンズ(from京都) 夜のストレンジャーズ ザ50回転ズ(from大阪) わたしのお目当ては、ザ・サイクロンズでした。 4アーティストの長丁場ということもあっ…

〝ナイス・エイジ〟NYLON100℃29TH SESSION

ケラ曰く、娯楽作という意味では最もまとまりがいい作品だと思う。このコメントは、なんとも微妙ですね。芸術点ではあまりいい点を付けたくない、という風にも聞こえる。初演は2000年本多劇場で、今回の劇場ロビーでそのDVDを発売していたのを見つけて購…

〝ナイス・エイジ〟NYLON100℃(DVD)

2000年初演時のDVD。今回の再演が良かったので、ついふらふらと購入。特典映像とかとの抱き合わせで、6000円を越える買い物だと敬遠したくなるが、今回は4000円だったのでなんとか。〝消失〟や〝フローズン・ビーチ〟も反芻したいのでぜひ廉…

〝ロープ〟野田地図(NODA・MAP)第12回公演

野田秀樹約3年ぶりの新作だそうだ。3年前っていうと、前作は「オイル」だったか。でも、今年は、ソーホー劇場の英語劇「The Bee」があったぞ。それはさておき、その新作「ロープ」は、いくつかの意味が重ねられているかもしれないが、タイトルはプロレスの…

〝上田一家物語〟劇団上田

劇団上田は、2000年に作・演出家の地獄谷三番地と座長の江戸川卍丸を中心に結成された。先日の乞局の公演に、中心メンバーの地獄谷三番地が客演してるのを見かけたりして、じわじわ気になりはじめた。しかし、舞台の上の役者たちが、ちらしそのままで白Yシャ…

〝洗濯鬼逃げた〟くねくねし第6回公演

くねくねしは、明治大学の「騒動舎」のメンバーを中心として90年に結成された劇団で、当初は「劇団ノリのいい会社」を名乗り、その後「悪運ダイヤ」と改名、2年ほど前に、さらに心機一転、今の劇団名になった。現劇団名の〝くねくねし〟には、古語で「ひ…

〝クローバー:冬〟ククルカンproject#001

前にも書いたが、月島のTEMPORARY CONTEMPORARY というのは、倉庫を改造したと思しきただのコンクリート打ちっぱなしのスペースだけれども、上演を重ねると、どこかシリーズの趣きをも醸しだす味のある会場でもある。といっても、ククルカンが今年1年を通し…

〝恋人たち〟ブラジル

ブラジルは、双数姉妹、東京オレンジを経たブラジリィー・アン山田(作・演出)が、役者の辰巳智秋、制作の恒川稔英らとチームを組むユニット。わたしは、前回公演で〝ダイアナ〟と〝疚しい理由〟という短篇は観ている(どちらも良かったが、特に〝疚しい理…

〝夕景殺伐メロウ〟デス電所第15回公演

〝夕景殺伐メロウ〟という三題話のお題のようなタイトルが付けられたデス電所の新作である。デス電所は、1999年に作・演出の竹内佑を中心に近畿大学の同窓生たちが結成した劇団で、2002年あたりから東京公演も行っている。去年も〝音速漂流歌劇団〟が駅前劇…

セーラー服と機関銃(相米慎二監督/1981年)

【メモ】 まさか21世紀になって復活するとは思わなかった赤川次郎原作作品。当初、主婦と生活社から出た原作(1978年刊)をもとに、すでに〝台風クラブ〟などで評価の高かった故相米慎二がメガホンをとった。主演は、人気の絶頂期にあった薬師丸ひろ子で、…

〝キケンなニオイはしてたよね〟マナマナ

マナマナは、宮本勝行と西田薫のユニット名で、今回の〝キケンなニオイはしてたよね〟はその第1回目の公演にあたる。宮本は僕らの調査局からにんじんボーン、西田はショーマでの活躍が懐かしい。この世界では息の長い活躍を続けている二人だ。 除夜の鐘の人…

北村昌士追悼〝TRANS RECORDS FINAL PRESENTS〟@新大久保EARTHDOM

生前の北村昌士をステージの上に見たのはたった一度で、渋谷パルコ(だったと思う)の〝ポスト・モダンミュージックへの序章〟というイベントだった。同じタイトルのアルバムをリリースしたばかりのフォノジェニックスのボーカルとして名曲〝Lady of Fate〟…

〝幸せのタネ〟らくだ工務店第12回公演

らくだ工務店は1999年の旗揚げで、今回の〝幸せのタネ〟が第12回目の公演となる。そのどこかほのぼのとした劇団のネーミングに惹かれて、観てみることに。 家庭教師の男(濱田龍司)が、聾唖者の妹(江幡朋子)と妻(吉田麻紀子)の三人で暮らす家庭の…

〝ボボボーボ・坊ちゃん〟石原正一ショー

西の方角からの風聞を耳にするたびに、関西の劇団にも大いに興味をそそられるわたしであるが、ここのところいざ観てみると、どうも波長が合わない場合が多い。期待して臨んだ売込隊ビームの〝よせばいいのに〟も、ヨーロッパ企画の〝ブルーバーズ・ブリーダ…