(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「家族の肖像」サンプル03

そもそもが足許の危ういアトリエヘリコプターなので、事前の服装等のご注意メールが主宰者側から送られてきたときも、たかを括っていた。しかし、すごいですね、今回のこの会場の使い方。確かに、スカートはやめておいた方がいいかも。丁寧な誘導に導かれて…

「愛される覚えはない」劇団宝船第五回公演

高木珠里命のわたしとしては、宝船はぜったいに見逃せない劇団だ。彼女と座長の新井友香とで織り成す「赤裸々でビターな恋愛至上主義」には、観る者(つまりは、わたしだが)をしびれさせる不思議な中毒効果がある。 失恋したばかりのイサオ(山中崇)の耳に…

「ペガモ星人の襲来」G-up presents vol.6

小劇場系のスターをこれでもかと総動員しての公演。大王こと後藤ひろひとの旧作のようだが、ネット、フライヤーなどによれば、?1995年、当時「遊気舎」二代目座長だった後藤ひろひとが、関秀人主催の「立身出世劇場」に書き下ろした作品が十数年の時を経て、…

「MOTION & CONTROL」サスペンデッズ第五回公演

2005年から公演をうってたんですねぇ、サスペンデッズ。前回あたりから好意的な劇評が劇的に目につくようになって、未見のわたしはとりあえず新国立劇場の〈シリーズ・同時代〉の「鳥瞰図」(早船聡・作)に足を運んで、ビンゴ!というわけで、サスペンデッ…

「地獄のKiosk」スパンドレル/レンジ#4

スパンドレル/レンジは、(主宰者曰く)実践的かつ実験的な創作を目指して、2005年に旗揚げ。小劇場界の個性派として、その知名度を徐々に高めてきている。耳慣れない「スパンドレル」という言葉は建築用語であり、隣り合ったアーチ構造の間に出来る逆三角形…

「真説・多い日も安心」柿喰う客第14回公演

つかこうへい直系とでも言いたくなるようなマシンガンを思わせる台詞回しが強力な柿喰う客。ここのところ、上り坂を全力疾走で駆け上がる勢いで公演をうってきた彼らにとって、ひとつの到達点になるのではないかと個人的に決めつけている吉祥寺シアター進出…

「八月のバス停の悪魔」ミナモザvol.9

ミナモザは、瀬戸山美咲の作・演出を支えるユニットとして、ほぼ年1のペースで活動を続けている。旗揚げは2001年で、過去8回の公演を行っている。 戦争も末期にさしかかった東京近郊の田舎町。東京では大空襲があって、大きな被害が出たという話が噂で伝わ…

「ボクコネ〜ボクはテクノカットよりコネチカット〜」タカハ劇団納涼番外公演

学外初進出となった春の王子小劇場で、大向こう(?)を唸らせた早稲田出身のタカハ劇団。それから間を措かず、お次はなんと駅前劇場進出だが、今回はまぁやや控えめに番外公演と銘打って、2005年の旗揚げの作品をリニューアルしての再演のようだ。 ちょっと…

「生憎」劇26.25団第7回公演

異常なものはまったく載ってないのに、どことなく不気味さ漂うチラシ(失礼!)がやけに印象的な劇26.25団。HPによれば、読み方はゲキニジュウロクテンニーゴーダンで、2004年11月旗揚げだそう。 幕開きは、舞台狭しと繰り広げられる縄跳び。ひかげ村…

「ウ−マン・イン・ブラックThe Woman in Black -黒い服の女-」

本邦の初演(92年)と再演(93年)は斎藤晴彦&萩原流行、再々演(96年)は斎藤晴彦&西島秀俊、さらに斎藤晴彦&上川隆也になって99年、2003年と上演されて、今回が6回目の「ウーマン・イン・ブラック」。本国のイギリスでは1987年初演、1989年6月にウエス…

「女教師は二度抱かれた」シアターコクーン・オン・レパートリー2008

市川染五郎を主役に仕立て、その相方は大竹しのぶという豪華組み合わせによる松尾スズキの新作。もちろん、脇を固める役者たちは、お馴染み大人計画系のツワモノたち。さらに強力な助っ人、浅野和之。2000年初演の「キレイ」の系譜に列する音楽劇である。 演…

「ローションパック」♂本番ナシ♀001

役者として名うての男女が集まる課外活動的ユニットの旗揚げ公演。顔ぶれは、年齢順に最年長の根津茂尚(あひるなんちゃら)、三谷麻里子(ex.つめきり)、池田ヒロユキ(リュカ.)の3人で、二人芝居縛りで活動をしていく模様だ。 内容的には、1本20分程…

「僕らの声の届かない場所」空想組曲vol.4

ほぼ1年ぶりとなる空想組曲=ほさかよう。前回(小さなお茶会。@王子小劇場)同様に、多彩な客演を招いての新作である。 飄々としたキャラでどこか浮世離れしたオーナー(中田顕史郎)が経営する小さなアトリエ。伸び盛りの画家たちが集まり、それぞれが熱…