(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「暗ポップ」空間ゼリーvol.11

「I do I want」@サンモールスタジオから、ほぼ1年というインターバルを経ての新作「暗(くら)ポップ」。その間に、メンバーから岡田あがさの名が消えて。 ある病院におけるグループセラピーの一週間コース。心療内科の新しい試みだが、セラピーの目的は…

「サマーゴーサマー」あひるなんちゃら

駄弁芝居というキャッチフレーズも定着して久しいあひるなんちゃら。駄弁とはいうけど、なかなかどうして、彼らお得意のちょっとファニーな世界は、大いに心を癒してくれるわけで。そんなあひるなんちゃらの夏をテーマにした新作。 繁盛しているようには見え…

「狭き門より入れ」PARCO presents

この公演を企画するteam申(チームさる)は佐々木蔵之介の演劇ユニットだが、前川知大とのコンビは二年前の2回目だった「抜け穴の会議室」に引き続いて二度目のこと。(ちなみに、旗揚げの「ときには父のない子のように」は、蓬莱竜太の作・演出だった) (…

「マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人」DULL-COLORED POP 第8回公演

これまで観たのは3公演で、それぞれまったく方向性は異なるのに、DULL-COLORED POP独自のカラーのようなものが、例外なく打ち出されていたのには感心させられた。さて今回は、近世フランスを舞台に実在したというシリアルキラー(殺人狂)の物語とのことで。…

「ハッシャ・バイ」虚構の劇団第三回公演

この日、座・高円寺1の観客の平均年齢は、おそらくわたしの歳を上回っていたのではないかと思われる。還暦前後と思しき善男善女に囲まれての小劇場芝居の観劇。なんとも稀有な体験というほかない。 ある日、一人の探偵事務所を訪ねた依頼人は「いつも同じ夢…

「サスラウビート」カナデコトビート第3回公演

カナデコトビートは、青年団演出部の相馬加奈子が主宰する演劇ユニット。彼女が早稲田大学演劇倶楽部時代の2008年結成で、どらま館での2回の公演を経て、あっという間の王子小劇場進出。 日本の西の方の島。比較的、美人、島美人のサルビアとユーカリ姉妹は…

「五人の執事」パラドックス定数第19項

独特のストイシズムと社会派の心意気で、わが道を往く感のある野木萌葱とパラドックス定数。今回のテーマは、手強い星のホール@三鷹芸術文化センターの空間だったと思う。 五人の執事が暮らす屋敷。執事たちには、それぞれに屋敷や主人とかかわってきた歴史…

「すこし離れて、そこに居て」散歩道楽2009夏

スケジュールの都合があって前作(「レモン・スター」)はスキップしてしまったので、久々の散歩道楽。(2007年の「西国分寺物語」以来か)中規模劇場シアター・サンモールへの進出作で、第三舞台の大高洋夫を客演に迎えての新作公演。 東京近郊の小さな町。…

「来来来来来」劇団、本谷有希子 第14回公演

パルコ劇場のプロデュース公演だった「幸せ最高ありがとうマジで!」で、めでたく岸田賞を受賞。劇団としては2007年の「偏路」以来となる本谷有希子の新作。 (以下、ネタバレを含みます。未見の方はご注意を!) 山間の小さな集落。蓉子は、この町の麩焼き場…

「怪談牡丹灯篭」シス・カンパニー

怪談としておなじみの牡丹灯篭の物語が、そもそもは中国のもの(明の時代)であることをおさらいしたのは、つい先日の「奇ッ怪」@シアタートラムでのこと。日本でのポピュラリティは、明治に入って三遊亭朝圓の人情噺「怪談牡丹灯籠」と、三世河竹新七によ…

「アタシだけ超怒られた」バナナ学園純情乙女組 6時間目〜ダブリました公演〜

これまでの初日に(そして楽日になっても)脚本があがっていない(!)というはんちくな舞台でも、実はそれなりに楽しめてました、わたしの場合。その理由は何なのかと考えるに、物語にも、役者にも、相当にプリミティヴな演劇衝動(?)のようなものが満ち…

「肩の上で踊るロマンシングガール」佐藤の、第一回公演

ただいま売り出し中(?)の佐藤みゆきのソロ・ユニット。(同胞の川連太陽がスタッフとして参加しているようだが)といっても一人芝居ではなく、ひょっとこ乱舞の大輪、根岸絵美を招いての第一回公演。 僕と加南子は付き合ってから3年で、なんとなくそのま…