(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

〝ナイス・エイジ〟NYLON100℃(DVD)

2000年初演時のDVD。今回の再演が良かったので、ついふらふらと購入。特典映像とかとの抱き合わせで、6000円を越える買い物だと敬遠したくなるが、今回は4000円だったのでなんとか。〝消失〟や〝フローズン・ビーチ〟も反芻したいのでぜひ廉価版のリリースを望む。(〝消失〟は、メイキングが良い、との噂があるが)
さて、初演と再演を比較すると、ストーリーにほとんど違いがないことにちょっと驚く。確かに、2000年という節目に意味があったことは理解できるが、何か工夫があっても良かったのでは、という気がしないではない。ちなみに、初演時は、初日の前日くらいにようやくホンがあがったらしい。(コメンタリーで大倉の発言)
また、再演でちょっと怪訝な思いをした芸人のカンダタ女中の澄代(少女時代)のキャラクターにある微妙な癖に、合点がいった。カンダタは三宅、澄代は村岡を念頭においたのあて書きだったのね。これも、再演で人物のキャラに少し手を入れるべきだった気がしないではない。
主なキャスティングの変更点は、次のとおり。(初演→再演)
廻時雄役:小市慢太郎→佐藤誓
廻想子(時雄長女):澤田由紀子→新谷真弓
神田正(ピン芸人):三宅弘城坂田聡
15歳の澄代:村岡希美植木夏十
廻富佐子(時雄母):今江冬子→立石凉子演劇集団円
時宗(時雄叔父):小林高鹿→加藤啓(拙者ムニエル