(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

ノーチェ・デ・シブヤ〜ザ50回転ズ@渋谷屋根裏

ザ50回転ズのレコ発(〝1・2・3・4!!〟)ライブ。
出演は、以下のとおり。(登場順)
  田渕純
  ザ・サイクロンズ(from京都)
  夜のストレンジャーズ
  ザ50回転ズ(from大阪)
わたしのお目当ては、ザ・サイクロンズでした。
4アーティストの長丁場ということもあって、開演6:30から30分以上遅れて屋根裏に行くと、すでに最初の田渕純は後半。すし詰め状態の会場に入ると、田渕は〝夜をまきもどせ〟をカラオケで歌っている。ちらしなどで元マヒナスターズと紹介されていたのだけれど、それが和田弘とマヒナスターズだったことを知って驚愕。何年か前にリーダーが死んで解散したあのマヒナスターズの最後のリードボーカルだったのね!〝夜をまきもどせ〟を奇妙なフリ付きで歌ったり、ギタリスト(サロメの唇)の伴奏でサイクロンズやザ50回転ズの曲をカバーしたりと、なんとも不思議な立ち位置にいるシンガーだ。
お目当てのサイクロンズは2番手に早くも登場。京都の3ピースバンドで、GS、ネオGS直系で、音はもろグループサウンズ(アルバムもインディーズのvalt-ageレーベルから2枚出てる)。映画の〝パッチギ!〟の中でオックスの歌を歌ったので、かなり知られる存在になった。わたしは、ファントムギフトの再結成をなぜか知らずにスルーしてしまったという悲しい過去があって、見られるときに見ておこうという根性で、この日のライブに駆けつけました。乗りのいい熱気あふれる演奏を1時間弱繰り広げてくれて、大満足。地元では来月ワンマンがあるそうで、京都の人が羨ましい。
夜のストレンジャーズは、一途でパンキッシュなR&Rがやりたいのだろう、おじさん風佇まいの3ピース。しかし、ボーカリストの味のあるブルージィな歌声や、切れのいいアコースティック・ギター、それにポップセンスまで備わっているので、すでに高い完成度を誇っている。なるほど、来年早々にレコ発のライブがあるそうで、好みの音ではないが好感をもった。
そして、最後は大阪からやってきたザ50回転ズ。インターネットで視聴して、これはだめだワ、と思っていたのだが、予想外に気に入った。ベイシティーローラーズの〝サタデー・ナイト〟のカバーの1曲目から、ひたすら暴走するステージは愉快。音的には、パンク、ハードロック、ときどき歌謡曲といった感じで、色もののテイストも入っている。とにかく、3ピースでテンション高い演奏を高密度でやりとおすエネルギーは特筆もので、こちらも汗だくになりながら楽しませてもらった。ギタリストは、終始フリートウッド・マックの〝英吉利の薔薇〟の顔でした。改めて音源も聴いてみようかな、という気になってます。
なお、ザ50回転ズのみ、セットリストが判ったので、転載しておく。
1.SATURDAY NIGHT(カバー)
2.乞食の大将
3.大人になんかなりたくない(カバー)
4.マブイあの娘
5.たばこの唄
6.ぬけがらロック
7.天王寺エレジー
8.少年院のソナタ
9.BAN BAN BAN(カバー)
10.海賊たちのララバイ
11.1976
12.Mr,1・2・3・4 Man
13.雨上がりの夜空に(カバー)
14.Thank you for "RAMONES"
15.おさらばブギウギ
(アンコール)
16.放送室のメロディー
17.未発表曲