(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

東京ハレンチ天国/さよならのブルース(2001)

つい先ごろ、ゴールデン・カップスのドキュメンタリー映画『ワンモアタイム』が公開され、話題になったばかりだが、この映画はどれくらい話題になったのだろう?2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門でグランプリを受賞したというのだから、その方面の人はご存知なのだろうが、少なくとも、わたしはまったく知らなかった。
しかし、GS、ネオGSと、いつまでたっても、かつてのグループサウンズが忘れられない身としては、レンタルショップで見つけて、思わず手が伸びました。なにせ、ジャケットがサイケだし、売れないGSバンドの物語という触れ込みだもの、これは放っておけない。
殺し屋になりたての主人公は、ひょんなことから組織に追われる身となり、逃げ込んだスナック(ライブハウス?)でドンキーズというバンドの面々と仲良くなる。ドンキーズは、売れないGSで、その店を根城に、世に出る日を夢見ていた。しかし、運命の悪戯から、彼らもまたとんでもないトラブルに巻き込まれることになる。
うーん、なるほど、これはディープなGSテイストですねぇ。使われている曲はみな昔の曲のカバーだと思うけど、あの時代を彷彿とさせるいい雰囲気を出しています。インディーズのチープさは隠しようがないものの、かつての歌謡映画の乗りが懐かしい。あくまでB級だけれど、妙に印象に残る映画だ。
ちなみに、カメオ出演というよりは、準主役のような扱いで田*トモ*ウが友情出演している。これだけで、相当に変な映画になっているが、お馬鹿なラストシーンがこれまた強烈。これはもう笑うしかないね。監督・脚本は本田隆一、主演は山本浩司安田美香、安田の歌はなかなか聴かせる。2001年作品。[★★]

東京ハレンチ天国 さよならのブルース [DVD]

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