(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

「肩の上で踊るロマンシングガール」佐藤の、第一回公演

ただいま売り出し中(?)の佐藤みゆきのソロ・ユニット。(同胞の川連太陽がスタッフとして参加しているようだが)といっても一人芝居ではなく、ひょっとこ乱舞の大輪、根岸絵美を招いての第一回公演。

僕と加南子は付き合ってから3年で、なんとなくそのまま、結婚するのだと思っていた。けれどもある朝、からだがとけるような夏の朝に、僕は、女になっていた。嗚呼、なんという冗談!なんというロマンス!(サイトより引用)

悪い本じゃないとは思うけど、新鮮味には欠けますね。広田淳一の演出も、意外なまでにフラットで、全体の仕上がりも非常にコンサバな印象。先の王子のルスバンズと比較するのは酷だろうが、期待値高いだけにやや拍子抜け。
根岸絵美がさすがの存在感でお話の柱になっていくが、佐藤みゆきはどこかこじんまりとまとまってしまって、印象が薄い。もっと煩くお話の前面に出てきて、お話の風通しをよくしてもいいと思うのだけれど。せっかく自分のユニットでの公演なのだから、もう少し自己主張してほしい。(45分)

■データ
会場入り口が目に入らず、危うく通り過ぎそうになったマチネ/新宿眼科画廊スペースO
7・31〜8・2
作/成島秀和(こゆび侍) 演出/広田淳一(ひょっとこ乱舞)
出演/根岸絵美(ひょっとこ乱舞)、佐藤みゆき(こゆび侍)