(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

「世界の博覧会」サモ・アリナンズPRODUCE 劇団ワンダフルズ第3回目公演

今年から冬眠に入ったサモ・アリナンズだが、プロデュース公演のこちらは継続するようで、1年半ぶりの劇団ワンダフル。2004年に駅前劇場限定でスタートしたワンダフルも3回目。今回の座長は、浅野セメントこと浅野和之。チケット争奪戦をかいくぐって、なんとか平日マチネの最前列を手にしました。
この日のおおよそのメニューは次のとおり。

  • ○ウェルカムダンス
  • ◎深海魚館 …… 不気味な深海魚5匹にいじられる客(小松)。魚たちいわく、自分たちは元祖ポニョだそうで。
  • ○プロの浅野和之 …… ベテラン演劇人を肴に。
  • ○暗闇館 …… 暗くて何も見えないパビリオンの中では相撲が。
  • ◎英語学校 …… 荒川ヘレン先生、暴走す。
  • ◎ロボット館 …… 時代遅れの浅野対最新鋭オクイシュ−、究極のロボット対決。
  • ○合同戦隊ファイブメン 
  • ◎法王来訪 …… 荒川法王、暴走す。
  • ◎警備会社
  • ◎愛の告白とキューピット …… 深海魚館のつづき 

指折り数えてみると、おおよそ10のパートでしょうか。(ちょっと自信なし)短いコントを○、やや長めのコントを◎で分類してあるけど、例によって絶対的なものではない。そこはほら、その場限りの乗りやアドリブで長くなったりすることもある(に違いない)ワンダフルのことなので。
徹底的にいじられる浅野和之がメインディッシュだが、浅野の痛々しい姿を2時間近く見続けるとさすがに食傷する。しかし、サディスティックに獲物(もちろん浅野)をいじりまくる荒川良々の傍若無人さは、このユニット最大の売りでしょう。ネチネチと小松を責める深海魚、シュールな英語教師、意味不明の法王、どれもやっぱすごいな、ヘレン。
なお、イントロ(ショートコント集)とアウトロ(お見送りバイオリン演奏)のサービスもあり。(120分)

■データ
観客の95%以上が女性という平日昼下がりのマチネ/下北沢駅前劇場
9・17〜9・23
構成・演出/ワンダフルズ
出演/小松チャンピオン(小松和重)、オクイプレジデント(オクイシュ−ジ)、ハンバーグ佐藤(佐藤貴史)、マイボーイフレンド大政(大政知己)、浅野セメント(浅野和之)、荒川ヘレン(荒川良々/大人計画)
声の出演/ツール・ド・片桐(片桐仁)、小林・ザ・ムービー(小林賢太郎)