(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

女王陛下「ビガールの理髪師」

好きです、女王陛下。とはいうものの、なかなかタイミングが合わなくて、3年ぶり2度目の観劇。この公演を最後に、大地輪子が抜けるという話を聞いたのは公演終了後のこと。
パリのピガール広場近辺。店主がいない理髪店に謎の来訪者がやってきたことから、歓楽街はてんやわんやの騒ぎに。その男には、どうやら目的があるようで。
色物と見せかけ、実は結構演劇として凝った作りがなされているところが意外だし、それゆえのカタルシスがある。そんな女王陛下の印象は今回も健在。二人一役が効果的に使われていて、そのケレン味で終盤まで引っ張られました。出てくるだけで心和むミドリちゃん(覗き部屋の女主人)のほかにも、やたらセクシーな伊藤真奈美(娼婦)も達者で、今回も終始笑いっぱなし。やっぱり好きだわ、女王陛下。(120分)

■データ
9・9〜9・12 @駅前劇場
作・演出/後藤英臣 プロデューサー/サナザワノリコ
出演/大地輪子、ミドリちゃん、 関口剛、コースケ ハラスメント(劇団東京ミルクホール)、浜本ゆたか(劇団東京ミルクホール)、伊藤真奈美(THEフォービーズ)、いぐちしおり(THEフォービーズ)、 露木一博(Func A ScamperS009)、川瀬忠行(47ENGINE)、福田麻衣(有限会社サプライズ)、大窪みこえ(ワハハ本舗)、ちかまろ