現代能楽集?「奇ッ怪其ノ弐」
一昨年のシアタートラムから世田谷パブリックシアターに舞台を移しての続編。イキウメの舞台をサイエンス・フィクションやホラーだとすると、こちらは怪談の世界だ。
百物語のようにオムニバス風にいくつかの物語が語られていき、最後に大きな物語が出現するというパターンは前回と同じ。小泉八雲の小説から能楽へとモチーフを替えたとあるが、さほどその世界に変化はない。
話の組み合わせかたに、コラージュを眺めるような面白さがあるが、最後の大きな話はもうちょっと見せ方等に工夫があってよかったかも。ちょっと単調でした。
楽日だったせいか池田成志が暴走気味で、愉快愉快。(110分)
■データ
世田谷パブリックシアター
8・19〜9・1
作・演出/前川知大
出演/仲村トオル、池田成志、小松和重、山内圭哉、内田慈、浜田信也、岩本幸子、金子岳憲