(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

劇団 二番目の庭「なにもない/なにもしない」

二番目の庭は、2000年7月結成。活動拠点は北九州の劇団で、今回が東京への初進出だとか。
山のように積まれた衣料品の中から、出演者が衣類を選んで着替えるオープニング。スペースを切り分けるかのように、お米で床に線が引かれていく。さて、何が始まるのかと期待が高まるが、そこに描かれていくコラージュ風のシーンは混沌としている。
明確な物語性はなく、その内容はパフォーマンスに近い感じ。不意に流れるノイズで話の流れが変わるようだ。新鮮で意味ありげだが、何を意味しているのかまでは判らない。いくつもの人生が錯綜するが、目隠しをしたままの60分は、正直ちょっとツラかったかも。(60分)
■データ
こまばアゴラ劇場
8・26〜8・28
作・演出/藤本瑞樹
出演/高山力造(village80%)、中川歩(演劇関係いすと校舎)、葉山太司(飛ぶ劇場)、吉本あゆみ、野口和夫(演劇作業室 紅生姜)