(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

「二死満塁の人々」故林広志コントRemix

同じ会場で去年観た10年ぶり(実は11年ぶりだったというのが正しかったようだが)というGOVERNMENT OF DOGSは、わたくし的にはビミョーで、キレのないコントに退屈したよくない記憶があるのだが、今回は1997-2008年の集大成、故林広志の11年間のベストとまで謳っていることもあるので、足を運ぶことに。
演目は以下のとおり。(当日チラシより)

  • 崖の集い
  • 看護婦と春山
  • 俺とお前のオーディション
  • 原発警備隊
  • ホテルグランドール
  • 夫婦
  • 徘徊電話
  • 人間ドック
  • 思い出がいっぱい
  • いいんだよ佐伯さん
  • 衛星中継
  • 万全病院
  • 満塁さよなら

まずまずの出来映えで、ともあれひと安心。GOVERNMENT OF DOGSは、いったいどこが悪かったのかなぁ。少なくとも、こちらは笑えるコントがいくつもあった。個人的に好きなのは、菅原永二のボケが光る「原発警備隊」、「衛星中継」あたり。エレキコミック今立進が延々と引っぱる最後の「満塁さよなら」も、定石どおりとはいえ、カーテンコール的な賑々しさと楽しさがあった。
ややもするとシュールに近づく面白さは、福原充則の演出ゆえか。出演者の中では野口かおるのファンなのだが、あまりにベタなキャラの作りがコントを意識し過ぎで、残念に思えた。たとえコントでもストレートに演じた方が、この人は面白いんだがなぁ。(100分)
(100分)

■データ
雨と風でまさに嵐を呼んだ最終日マチネ/三鷹芸術文化センター星のホール
3・13〜3・22
作/故林広志 演出/福原充則(ピチチ5)
出演/犬飼若博、今立進エレキコミック)、菅原永二猫のホテル)、竹井亮介(親族代表)、富岡晃一郎、野口かおる(双数姉妹)、森谷ふみ (ニッポンの河川)