(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

〝ある女②〟渡辺美弥子ひとり芝居

電動夏子安置システムの公演期間中のひとコマを使って、劇団の中心的な女優渡辺美弥子のひとり芝居をやとうという企画。入場料100円という心意気も嬉しい。日程も値段も観る側には好都合だけれど、本公演中の本人はしんどいだろうなぁ。わたくし的には、昨年のelePHANTMoon の#3「シュナイダー」で、アクの強い役柄の渡辺美弥子が印象に残っていたので、足を運んでみた。
〝PPPな女〟(プリンセス養成所のインストラクター)〝シーソーゲームな女〟(万引を捕まった女)〝常連さんな女〟(行きつけの呑み屋でくだをまく老婆)の3本立てで、ひとつひとつは10分程度のショートコント風。得意技の連続なのだろう、なりきりのひとり芝居はどれも熱演。この人のセールスポイントをアピールしていると思う。
ただ欲をいえば、こういう機会に、もうちょっと芝居らしい芝居も見せてもらいたい気もする。3本の構成も、単調すぎる。さまざまな制約はあると思うが、ようやく舞台と客席が暖まってきたところで時間切れ、というのも惜しい。(30分)
■データ
17時開演/大塚萬スタジオ
4・27
作・演出・出演/渡辺美弥子(電動夏子安置システム)