(その後の) a piece of cake !

今宵、すべての劇場で。

SPARKS@渋谷O−EAST(Sparks Show in Tokyo)

来日公演はたった2回で、東京と京都のみ。それも、日本のアーティストとのジョイントというのだから、おいおいいい加減にしてくれよ、というのが正直なところ。せめてワンマンで堪能させてほしかった。案の定、開演が押して、わたしは終電の関係で二度目のアンコールは逃してしまった。田舎者はつらいよ。
ライブは2部構成で、第1部は今のところの最新アルバム〝HELLO YOUNG LOVERS〟をフィーチャーした「HELLO YOUNG LOVERS SHOW」で、第2部の「SPARKS PLAYS SPARKS」は往年のヒットパレード。2部も想像通りに楽しい選曲だったが、わたくし的には想像していた以上に第1部が気に入った。スクリーンを大胆に駆使した(モンティパイソンみたいだった)ステージで、スパークスが未だに現役ばりばりのアーティストであることを再認識させられた。
セットリストは、以下のとおり。
(第1部)
1.Dick Around
2.Perfume
3.The Very Next Fight
4.(Baby Baby) Can I Invade Your Country
5.Rock Rock Rock
6.Metaphor
7.Waterproof
8.Here Kitty
9.There's No Such Thing As Aliens
10.As I Sit To Play The Organ At The Notre Dame Cathedral

(第2部)
1.It's A Sparks Show Tonight
2.Achoo
3.Something For The Girl With Everything
4.Tryouts For The Human Race
5.The Number One Song In Heaven
6.Pineapple
7.Never Turn Your Back On Mother Earth
8.When Do I Get To Sing "My Way"
9.This Town Ain't Big Enough For Both Of Us
10.Amateur Hour
(アンコール1)
11.In The Future
12.Suburban Homeboy
(アンコール2)〜未確認
13.Change
14.Dick Around (Acoustic)
なお、ジョイントの捏造と贋作は、上野耕路(kb)のほか、松永孝義(b)やブラボー小松(g)もいる10名の大所帯バンドで、演奏も安定しているが、いかんせん久保田慎吾のボーカルが、どなったり、がなったりで、騒がしい。シアトリカルなのは結構だけれど、声の張り上げ方がとても癇に障る。スキャットやバッキングボーカルで入る秋山久美子の声が良かっただけに、その不快さの際立つこと、際立つこと。結局、開演時間がおしたことよりも、捏造と贋作の45分にわたる演奏の方が、遥かに腹がたった。
一方、SPANK HAPPY featuring野宮真貴は、(悪い)予想を裏切って、楽しいステージだった。ま、カラオケに誘ったら野宮真貴が来てくれた!という感じなんだけれど。テクノがいい感じに入ってるのが気に入った。でも、このユニット、今回のツアーで封印されるようで、残念。